外国人とのれん
以前、フランスから来た客人をもてなすために、老舗の日本蕎麦屋に案内したことがあります。
彼女が1番に反応したのは、軒先にかかっているのれん。
店先の風情、小さな植込みや木戸、麻のれんの風合い、染め抜かれた文字など、すべてが気に入ったようで、何枚も写真を撮っていました。
聞いてみると、フランスには壁掛けのタペストリーはあるけれども、軒先にかけるのれんのようなものはないそうです。
のれんというのは、元が風よけやほこりよけから始まっているそうですから、石造りの街では利用されなかったのでしょうか。
普段何気なく目にしているものでも、外国人の目から見れば、日本の文化を感じさせるのだと改めて感じる出来事でした。
気になって見てみると、のれんにもさまざまな工夫が凝らされていることに気づきます。
店の宣伝のために派手なデザインにしたものや、メッセージが印刷されているもの。
最近は、のれんをくぐるときに恰好よくできる大人になりたいものだなと思ったりもします。